【北の味めぐり】あんこ玉 御菓子司 安塚(日光)

【北の味めぐり】あんこ玉 御菓子司 安塚(日光)

 沖縄産の黒砂糖が入ったあんを一口サイズに丸め、寒天でくるんだ「あんこ玉」(2個で130円)。ぷちっとした食感とねっとりした舌触り、コクのある甘さが魅力だ。

 4代目の安塚勝彦さん(51)の曽祖父が店を開いたのは100年以上前。看板商品のあんこ玉は約90年前に生まれた。現在は勝彦さんと両親で1日約500個こしらえる。

 天候不順や大手企業の買い占めで黒砂糖の仕入れが止まったことは一度や二度ではなく、問屋から外国産への切り替えを勧められたこともある。それでも素材へのこだわりは捨てなかった。

 北海道産の小豆を煮詰めてつくったあんに黒砂糖と上白糖を混ぜて練り、仕上げに企業秘密の隠し味を加える。水は足尾の清水。寒天を溶かす際も黒砂糖を入れることで独特のつやが出るという。

 旅行や出張で足尾を訪れた人が土産に購入していくことが多く、盆や彼岸の時季になると完売になることもしばしば。勝彦さんは「店を続けていくことは簡単ではないが、これだけは絶やしたくない」と「足尾の味」を守り抜くことを誓った。

 ▽メモ 日光市足尾町松原3の1。午前8時~午後6時。火曜定休。電話0288・93・2256