【この店この逸品】広東メン 峠の味どころ 大越路(鹿沼)

 店の名前から、多くの人はそば屋を連想するのではないだろうか。だが常連客から愛される隠れた人気メニューは「広東メン」だ。

 中太の平打ち麺の上に豚肉、しいたけ、たけのこ、ピーマンなど7種類の具材で彩られたあんが乗る。鶏、豚、昆布などからだしを取ったスープはどこか懐かしく、優しい味がする。

 店主の大塚光幸さん(67)は元長距離トラックの運転手。ある朝、西日本の峠の頂上にあるドライブインで朝食を食べ、朝日が昇る美しい風景に息をのんだ。そして古里の大越路峠で店を開くことを決意した。

 中華料理店の料理人をしていた親戚から料理を教わりながら、家族で店をオープン。母が打っていたそばは遠方の客に人気を呼び、そば店のイメージが定着する一方、広東メンは地元の味として近隣の人に愛されてきた。「野菜から出るだしも楽しめて、特に女性に人気です」と話す。

 ドライブインとして開店したこともあり、実は、メニューは約80種類と豊富。「常連客からの要望などで増え続けている」という。今後も新たな人気メニューが生み出されるかもしれない。

 ▽メモ 広東メンは850円▽鹿沼市下永野1541▽電話0289・84・0951▽営業時間 午前11時30分~午後8時ラストオーダー▽定休日 木曜(祝日の場合は営業)