【ご当地手土産】鳥喜のカラ揚げ(佐野)

 夕刻には行列のできる人気店だ。柔らかい肉に丸1日漬け込んだスパイシーなたれの味が染み込み、表面はサクサク。「空揚げといったら鳥喜」と言う人が多いのもうなずける。手土産に、お裾分けにとまとめ買いする人が大半で、千葉から毎月通う常連客も。お盆には1日約300キロを売り上げたという。

 戦前から葛生駅近くで鳥専門の精肉店を営んでいた。1月に急逝した先代の須永弘道さんと妻佐和子さん(75)が約50年前、新たな名物にと考案。「最初は全然売れなかったんですよ」と佐和子さん。2人で試行錯誤ししょうゆと酒、数種のコショウをブレンドした秘伝のたれを完成させた。35年前に現在地に移転。以来、田沼の人々の食卓には欠かせない一品となった。

 3代目の光成さん(49)は「柔らかさの中に歯応えがあり、冷めてもおいしいのが自慢。父から受け継いだ味を守りつつ、自分なりの新しい空揚げも作っていきたい」と話す。モモ肉と胸肉が混在し、好みでどちらかだけの注文ができるのもうれしいポイントだ。

 ▽メモ カラ揚げ 鳥喜▽佐野市田沼町1422の5 電話0283・62・5833▽価格 100グラム 216円▽午前10時~午後7時(売り切れで終了) 月曜定休