【北の味めぐり】地獄メン 十文字食堂(日光)

【北の味めぐり】地獄メン 十文字食堂(日光)

 湯気の上がる真っ赤なスープを見ただけで汗が出そうになる。恐る恐る口にしてみると、辛さで体が熱くなるのが分かった。しかし、後引くうま味にひかれ、汗が額を流れるのも気にかけず一気に完食してしまった。

 店主の福田裕一さん(64)は33年前から食堂を営む。調理法や味付けは全て自己流。20代のころに市内飲食店の食べ歩きをしていた経験を生かし、約15年前に「地獄メン」(800円)を考案した。「地獄に落ちるほどの辛さ」を表現したかったことからそのまま商品名にした。

 辛さの秘訣は本場中国の豆板醤を中心にラー油やこしょう、一味唐辛子など約10種類の調味料。隠し味にニンニクとショウガを加える。客の感想や食べる様子を参考に、限界ぎりぎりの辛さを見極めた。

 具材には豚モツや野菜がたっぷりと盛られており、男女関係なく幅広い世代から注文を受ける。中にはスープまできれいに飲み干す強者もいるという。

 客に提供する前は必ず味見をすることがポリシーという福田さん。「これからも自信の味を提供していきたい。さらに辛くすることもできるよ」

 ◆メモ 日光市倉ケ崎新田21。午前11時~午後7時。木曜日定休。電話0288・22・4030