【北の味めぐり】「寿セット」たわら寿(大田原)

【北の味めぐり】「寿セット」たわら寿(大田原)

 えりすぐったすし9貫を華やかに彩る季節の8皿。すし職人一筋の父・遅沢直美さん(66)が握り、息子・利尚さん(37)が手を替え品を替え創作和食に腕を振るう。父子協働で作り上げる、ちょっと豪華なランチだ。

 大田原市中心街で1960年に「俵寿司」として創業した。3代目の利尚さんが家業を継ぐと決意したのは大田原高生のころ。当時父子が一致していたのは「すしだけではなく、幅を広げたい」という思いだった。

 利尚さんは専門学校で和食を学び、東京の日本料理店で4年間修行を積む。そこで創作和食の面白さを知り「今のベースになった」という。地元に帰ると、俵寿司は日本料理も併せて提供する業態に変更。2007年には郊外の現在地に移転、屋号も改めた。

 たわら寿が最も得意とするのは、父子の個性を遺憾なく発揮できるコース料理。「寿セット」(1995円)はコースを一部再現したランチで2人の共演を手軽に楽しめる。

 「店の『今』を映す料理」と評した利尚さん。直美さんは「2人いないと成り立たないんです」と笑った。

 ◆メモ 大田原市中田原248。午前11時半~午後1時半、午後5時~同9時。水曜と第3火曜定休。電話0287・22・2023