【北の味めぐり】「コロッケ」和気精肉店(大田原)

【北の味めぐり】「コロッケ」和気精肉店(大田原)

 熱々のサクッとした固めの衣が、柔らかいコロッケの具の食感を引き立てる。口の中ではコショウの香りとともに、ジャガイモや玉ネギの野菜と豚肉のうまみが広がる。どこかホッとするあたたかい味だ。

 県内外から客が訪れる人気のコロッケは平日で1日千個、多い日では1500個売れ、行列ができることもあるという。

 店では精肉と総菜を販売している。総菜部門を担当する3代目の和気敏さん(29)は「一番おいしいのは作りたて、揚げたて」と自信を持って話す。作り置きはせず、売れ具合に合わせて作っている。100円という値段にもこだわり、ことし4月の消費税増税後も「安くておいしいものを提供したい」と、総菜の値上げは一切しなかった。

 コロッケはここ数年で口コミで人気が出始め、たくさん売れるようになったという。父で2代目の和美さんが現在の味を考案し30年間同じ味を守ってきた。

 売れる売れないよりもおいしいと納得できるものを提供する父の姿を見てきた敏さんは「お客さんが来てくれる今の状態をずっと続けて、この味を守っていきたい」と話していた。

 ▽メモ 大田原市佐久山2220−3。コロッケ100円、メンチカツ130円など。午前10時~午後7時(総菜は午後6時まで)。火曜定休。電話0287・28・0155。