【北の味めぐり】「つつじの郷 八方の月」矢板・木村屋

【北の味めぐり】「つつじの郷 八方の月」矢板・木村屋

 創業は1935(昭和10)年。55(昭和30)年にJR宇都宮線片岡駅前の現在地に移転した。3代目の小野通弘社長(43)が祖父、父と続いた菓子処ののれんを受け継ぐ。

 看板商品は洋菓子の「つつじの郷 八方の月」。67年に父の故修一さんが市の名所である高原山中腹の八方ケ原に浮かぶ月をイメージして考案した。

 白あんとコーヒーを混ぜたコーヒーあんをスポンジ生地の中に入れて焼き上げる。あんと生地が絡まってしっとりとした食感に仕上がる。金色のお菓子の受け皿を外装の表側にすかせ、光る満月にみせている。

 食品加工機メーカーに勤務後、25歳で3代目を継いだ。父の考案した商品だが、砂糖など材料の改良に応じて配合を変えるなど日々試行錯誤を重ねる。「コーヒーあんがほのかに香る程度にし、あきがこないように心掛けている」と説明する。

 矢板市のやいたブランドに認定され、道の駅やいたで販売開始後、生産が増えた。季節に合わせあんをイチゴやサクラ、リンゴなどに代えた3個パックの商品も好評だ。

 「地元の人たちの支えがあってこそ。今後も自信を持って贈り物にできる商品をつくっていきたい」と意気込む。

 ◆メモ 矢板市片岡2099。つつじの郷 八方の月は1個130円、6個832円。午前9時~午後7時。定休日は水曜日。電話0287・48・0905