【この店この逸品】最中 たまき(宇都宮)

 宇都宮を代表する郷土玩具「黄ぶな」を模した小さく、愛らしい和菓子。工芸品の店を営む田巻秀樹さん(65)が縁起物の黄ぶなを和菓子にと考え、選んだのが最中。「無病息災」の冠をかぶせ、妻と娘の家族3人でこつこつ手作りしている。

 発売から今秋で10年になる。畑違いの和菓子作りは、改良を重ね、一昨年とうとう「第7世代」に至って完成形となった。

 北海道十勝産の上質のアズキに甜菜糖、和三盆糖、精製した粉の寒天を絶妙に配合、練り上げ、粒が主張するあん。皮は田巻さんが自ら彫った一刀彫が原型で、焦げる寸前まで硬めに焼き、香ばしさを出している。

 包装紙の図柄にも市内の名所旧跡や歴史的な和歌や俳句を刻んだ田巻さんの木版画をあしらい、まさに箱も中身も「宇都宮土産」であることを主張している。

 「最高のものをと願ってやっと思うようなものを作れるところに行き着いた」と満足げに話す田巻さん。田巻さんの難しい要求に完璧に応える製あん業者らへの感謝も忘れない。

 「黄ぶなは無病息災を願う、縁起のいいキャラクター。全国に発信できるはず」と自信を深めている。

 ▽メモ 「最中」は1個100円▽宇都宮市清住1の3の49▽電話028・624・1300▽営業時間 午前10時~午後5時30分▽定休日 水曜、日曜不定休