その名の通り、通常の4倍という「てんこ盛り」のあんが圧倒的な存在感を放つどら焼き。高さ6センチ超、重量は約150グラムで、くりも丸々1個入っている。
創業から約100年続いている老舗の売れ筋商品の一つ。客の要望を受けた4代目の染谷典さん(39)が「あんをもっと味わってもらいたい」と考案し、3年半ほど前から売り始めた。
人気の理由は見た目のインパクトだけではない。北海道・十勝産の小豆を使った特製レシピのあんは甘さ控えめで、手作りの皮は昔ながらのしっかりとした食感。素朴な味を守り、甘党にはたまらない逸品だ。
その大きさ故に、「採算は厳しい」と苦笑する染谷さん。それでも「お客さんが喜んで買ってくれるので続けられる」という。
2012年10月、茨城県古河市に2号店をオープン。染谷さんは「若い人にもどら焼きに親しんでもらえるよう、これからも新しい取り組みをしたい」と話す。
▼メモ 和菓子司 和田屋▽小山市乙女3の13の34 電話0285・45・0115▽午前9時~午後7時 木曜定休▽価格 1個330円