【北の味めぐり】「冷やしたぬきそば」那須塩原・かどや

【北の味めぐり】「冷やしたぬきそば」那須塩原・かどや

 「冷やしたぬき」と言えば、天かすを盛ったそばやうどんに麺つゆを掛けた、冷たい一品を思い浮かべるだろう。だが、那須塩原市には、冷たいそばを温かいつゆに浸して食べる、つけ麺式の冷やしたぬきそばを出す店がいくつかある。

 「子どものころからこのスタイル。当たり前だと思っていた」。1977年開業、30年以上前からこのメニューを提供するそば店「かどや」の2代目、菊池一夫きくちかずおさん(39)は振り返る。

 同店では、一夫さんの父の辰明さん(73)がまかない食として作っていたものを、常連客に「食べてみたい」と言われメニューに加えた。こしの強い太麺と、やや濃い口のつけ汁。めんは中、大、特盛りもあるが、普通盛りでも十分なボリューム感だ。汁のかえしはしょうゆ、みりん、砂糖のみを使い、継ぎ足しで開業時の味を守っている。

 注文の9割を冷やしたぬきそばと「冷やしかき揚げそば」が占める。体力が落ちてきた辰明さんを支え、店に入って16年がたつ一夫さん。「『2代目で駄目になった』とお客さんにがっかりされないよう、父が磨いてきた味を変えず、大切に守っていきたい」

 ◆メモ 那須塩原市扇町1の3、サンマートプラザ101。冷やしたぬきそば600円。冷やしかき揚げそば650円。午前11時~午後3時。不定休。電話0287・36・4846。