【この店この逸品】いちご釜めし つかもとレストホール(益子)

 パイナップルの入った酢豚、とはちょっと違うかもしれない。

 重い陶製のふたを開けると、まず目に飛び込んでくるのが大粒のとちおとめ。地場産のかんぴょうや厚焼きたまご、鶏肉の照り焼きなどぎっしり詰まった具材を箸でかき分けると、薄いピンクに染まったイチゴ炊き込みご飯が顔をのぞかせた。

 甘く濃厚なイチゴの香り。少々の不安を抱きながら口に運ぶと、酢飯とイチゴの酸味がマッチした爽やかな「春の風味」が広がる。一瞬で頭の中から「酢豚」は吹き飛んだ。

 真岡市観光協会が特産のイチゴを使用した商品開発を目指す中、一役買おうと研究。地場産にこだわり、イチゴは真岡、米は益子産コシヒカリだ。つかもとは駅弁で有名な群馬県の「峠の釜めし」に器を提供している。今回の器は、イチゴの赤とのコントラストを強調するためあめ色ではなく黒に変えた。

 セットは和風ポトフ、サラダなどが付く。単品なら900円で持ち帰りも。20日までの土、日曜のみ1日限定10食で提供している。

 開発に携わった福嶋孝常務(62)は「今後も地元農家らと連携して、四季折々の商品を開発できれば」と話している。

 ▼メモ いちご釜めし(セット)は1100円▽益子町益子4264▽電話0285・72・5151▽営業時間 午前8時30分~午後4時30分(ラストオーダー同3時30分)▽定休日 無休(年末年始のみ)