【ご当地手土産】天明焼 佐野

 明治40(1907)年創業の老舗が作る堅焼きせんべい。名称は、天明鋳物の産地として全国に知られた地元の呼び名から取った。3代目の加藤仁さん(70)、4代目の康二さん(42)ら家族6人で焼き上げる。

 割ると、内側も透明感のあるきつね色。じっくり丁寧に焼くことで、香ばしくもう1枚食べたくなる深い味わいが生まれるという。堅すぎず軽すぎず、絶妙な歯触りが長年佐野市民に愛されてきた。

 せんべいの生地を伸したり焼く過程など一部に機械を導入しているが、生地の状態や焼き上がりの確認といった肝心な部分は職人として受け継いできた感覚を働かせ、伝統の味を守り続ける。

 味はしょうゆのほか、ごまやザラメ、青のりなど。店頭の昔懐かしいガラスケースには、個別包装されたせんべいが常時14種類前後並ぶ。紙箱に各種せんべいをきっちり縦に並べた詰め合わせを開けると店のまじめさが伝わってきて、進物として買い求める市民が多いのもうなずける。

 ▼メモ 加藤米菓本店▽佐野市久保町214 電話0283・22・1554▽第2・第4木曜定休▽価格 しょうゆ1枚35円