【この店この逸品】カルボナーラ 南欧家庭料理テット・グランデ(真岡)

 高く広い古民家の天井を伝い、香ばしいベーコンとチーズの香りがゆっくりと降りてくる。ランチメニューのカルボナーラ。ソースに生クリームを使用していないため、濃厚ながらしつこさはない。絶品なのは自家製のベーコン。口から鼻へとすっと抜ける燻製の香りから、その手間暇を容易に想像することができる。

 「テット・グランデ」はイタリア語で「大きな屋根」の意味。江戸時代に建築された農家の土間をシェフの大門康男さんが改修し、2012年10月にオープンした。通りから目に入るのは、店の看板よりもむしろその屋根だ。

 店舗デザイン事務所を経営する大門さんが料理に目覚めたのは、12年ほど前。大好きな南欧料理を自分なりにアレンジして振る舞ううち、周囲からの評判が高まった。そして料理好きのデザイナーの目に留まったのが、この古民家だ。

 ランチメニューはパスタ、カレー、ミネストローネの3種類。手作りと地産地消にこだわり、いずれのセットにも地場野菜サラダと南部地粉を使った自家製パンがつく。スイーツももちろん手作り。時が止まったかような居心地のいい空間で、多くの客が時を忘れるてしまうのもうなずける。

 ▼メモ パスタランチ900円▽真岡市西田井1045の1▽電話0285・81・3705▽営業時間 ランチ午前11時~午後2時30分、ディナー午後6時30分~同9時30分(木、金、土、日曜のみ。予約制)▽定休日 火、水曜