よしざわ窯のネットショップ「on the table」。全国から注文が集まる

 ギャラリーなどに実物を展示して来場者に見てもらう-。アート作品はこうした形で魅力をアピールするのが一般的だが、ネットショップで人気を集める益子焼がある。益子町の自然豊かな田園風景の中にたたずむ「よしざわ窯」。写真共有アプリ「インスタグラム」などを活用し、月4回の販売日には全国の愛好家から注文が集まる。魅力発信の新たな形と言えそうだ。

 ◇よしざわ窯のネットショップ「on the table」

 同窯は、女性目線の「使ってみたくなる」デザインにこだわり、レモンや鳥などをモチーフにしたかわいらしい形やカラフルな色が特徴的な器を制作している。

 もともとは代表の吉沢泰久(よしざわやすひさ)さん(47)の両親が個人で器を制作し、同町で開かれる「陶器市」などで販売していたが、2003年にネットショップ「on the table」を開いた。運営を担う一人、吉沢さんの妻理恵(りえ)さん(45)は「小売店での販売が難しいタイミングだったことが理由」と振り返る。

 「正直売れるか半信半疑だった」が、検索サイトにショップを登録して3カ月後、初めて器が売れた。今では毎月約7千点がインターネットを通じて販売されている。