【この店この逸品】きんとんまんじゅう 朝日屋本店(高根沢)

 1897(明治30)年に創業した、JR宝積寺駅にほど近い和菓子の「朝日屋本店」。大正時代から名物として知られる「きんとんまんじゅう」は、白インゲン豆をつぶしあんにした珍しい一品だ。

 「一般的にあずきにはこしあん、つぶしあんがあるのに、インゲン豆にはつぶしあんがない。そこで考案されたのがこのまんじゅう。百年近くたってもめずらしい和菓子」。4代目社長の斎藤友紀雄さん(57)はこう語る。

 昭和40年代に、鉄道弘済会と取引を始めたころから知名度が上がり始めた。県内出身者が東京に帰る際、土産として買っていくことが多い。「特にお盆が一年で一番忙しい」(斎藤さん)という。

 食べてみると、あずきのまんじゅうに比べ、甘さがソフト。一個食べると「もう一個」とくせになる。豆の皮もあんこになっているので食物繊維も豊富。

 砂糖はヨーロッパでは砂糖の原材料として主流とされる「てん菜糖」を使用。斎藤さんは「まろやかな甘みがあるとお客さんから言われる。栃木名物と言えば今は『ギョーザ』ですが、きんとんまんじゅうも味わってほしい」と話す。

 ▼メモ 「きんとんまんじゅう」は1個84円▽高根沢町宝積寺2368の6▽電話028・675・0030▽営業時間 午前8時から午後7時30分▽年中無休(元旦を除く)