【北の味めぐり】「アップルクーヘン」矢板・はりまや

【北の味めぐり】「アップルクーヘン」矢板・はりまや

 丸ごとのリンゴを包むようにバウムクーヘンの生地を一層ずつ焼き上げる。密漬けのリンゴはサクっとした食感、矢板市産の鶏卵を使ったしっとりとした生地との相性がよい。看板商品で多い日には1日1500個を販売する。

 宮本福徳社長(50)の父で先代の故金作さんが26年前に考案した。市を訪れた人が贈り物として持ち帰る特産品を作ろうと、市特産のリンゴと結婚式の引き物用に製造していたバウムクーヘンに着目。リンゴを丸ごと1個を使い「見た目で驚く」視覚効果も狙った商品を作り上げた。

 当時、宇都宮市の修業先から戻ったばかりの宮本社長が製造を受け継いだ。芯にあるリンゴがぐらつくとバウムクーヘンの生地の層がきれいな形状にならないため、一定の大きさのリンゴを使い、オーブンの軸にしっかり固定させることが必要という。

 10年ほど前に観光情報誌に取り上げられたことで認知度が上がった。宮本社長は「市の『やいたブランド』に認定されたことなど市の特産として発信する機会が増えている」とほほ笑む。

 ◆メモ 矢板市本町10の13。1個1365円。午前9時~午後7時。日曜休。電話0287・43・0340。