【この店この逸品】大谷の石畳 手づくりショコラ工房アカリチョコレート(鹿沼)

 オーナーショコラティエ上原晋さん(45)は、20代で初めて見た宇都宮市の松が峰教会に衝撃を受けた。

  「ヨーロッパのお城のような美しい教会。これをお菓子の土産物にしたい」と強烈に思った。当時は、外食産業の管理職。よい味を提供するためには、組織の中では限界があると感じていた。職をなげうち、洋菓子店で修業に入った。

 以来、同教会外壁の大谷石を模したチョコ製品を作るため、材料や温度管理、作業内容などの研究を重ねた。大谷石の中にある小さな空洞や黒い斑点をイメージさせるため、「膨大な失敗のデータをつくった」。開発のめどが立ったころ、大谷石に似た石蔵の店舗を鹿沼市内にオープンさせた。

  石のようにザクザク、ガリガリとした食感と2層、3層に広がる味覚が人気となり、リピーターも多い。

  「大谷石に魔法を掛けたらできたチョコレート」。開発した商品にはすべて、こんなストーリーがあるという。「おいしさと同時に楽しさも持ち帰ってほしいですから」

  メモ 「大谷の石畳」は1150円▽鹿沼市中田町1066▽電話0289・63・5078▽営業時間 午前11時~午後6時▽定休日 水曜日と第1・3火曜日