【北の味めぐり】「揚げゆばまんじゅう」日光・さかえや

【北の味めぐり】「揚げゆばまんじゅう」日光・さかえや

 サクサクッとした食感と甘みを抑えたこしあん。衣にまぶしたオーストラリア産の天然塩がさらにうま味を引き出す。東武日光駅前の本店では多い日に1日4千個を売る看板商品だ。

 きっかけは2005年、東京・浅草から訪れた常連の女性客から聞いた一言だった。「浅草には揚げまんじゅうがあるのよ」。地元名産のゆばを使った生地で「日光ゆばまんじゅう」を商品化していた山本敏社長(41)の試行錯誤が始まった。

 浅草の店を食べ歩いて感触をつかみ、最適な揚げ具合になるよう植物油と衣の小麦粉はそれぞれ10種類以上試してから選んだ。油温170度で揚げる時間は約3分。ゆばを練り込んだ生地と衣がしっとりマッチした完成品まで1年を費やした。

 06年に販売を始めると評判が広がり、売り上げは順調に推移。国内外100種類の塩を吟味して現在の天然塩にたどり着き、08年から使い続ける。

 「塩をまぶすこともお客のアドバイスでした」と山本社長。消費者の声に常に耳を傾け、「日光と言えば揚げゆばまんじゅう」と認められる味を目指す。

 ◆メモ 日光市松原町10の1。定価1個200円(税込み)。午前9時30分~午後6時30分。不定休。電話0288・54・1528。