定番の料理で一杯やりたくなり、のれんをくぐった。
釜川の座頭橋近くで35年間営業し、現在の旧中央郵便局南側に移って5年。昭和の香りが漂い“ザ・居酒屋”と呼ぶのがふさわしいほど、居酒屋の王道をいく店だ。
代表の松岡英輝さん(54)は「創作料理はやらない。うちは定番で勝負しています」。その言葉通り、メニューの中央には他店では見かけない「王道料理」の欄がある。そこから、だし巻き卵焼きともつ煮を選択。焼き鳥と刺し身も加えた。
だし巻き卵焼きはとても甘くてスイーツのよう。焦げないよう時間をかけてじっくり焼くため、混雑時には注文を断ることもあるそうだ。食べられなかった客は、さぞ悔しがるだろう。
もつ煮はみそ仕立て。ダイコンではなくジャガイモが入っているのは開店当時から変わらないという。
おっ、ます酒があるじゃないか。うまい酒にうまいつまみ。今夜も遅くなっちゃうなあ。(勝)