虚空蔵菩薩像を調査する県立博物館の学芸員ら

 【大田原】県立博物館の学芸員らが7日、湯津上の威徳院極楽寺を訪れ、江戸時代後期の1821(文政4)年に宇都宮の仏師が作ったとされる本尊の虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)像を調査した。本尊は71(明治4)年の火災で焼失したとされていたが、昨年、140年ぶりに行われた本堂再建の過程で現存していることが分かり、同博物館側が調査を申し出た。深沢麻亜沙(ふかさわまあさ)学芸員は「当時の本県仏師の活動を研究する一つの材料になる」としている。

 調査に当たったのは県立博物館学芸部の3人と、南金丸の那須与一伝承館の学芸員1人。本尊の寸法を測定し、構造を調べた上で、さまざまな角度から写真撮影して記録した。同寺院にある十一面観音像など他の仏像5体も同様に調べた。