【よるのみや】400本の洋酒 BAR FAKE  

【よるのみや】400本の洋酒 BAR FAKE  

 仕事帰りのひととき、10席ばかりのカウンターでグラスを傾ける。窓ガラスからネオンきらめく釜川が見渡せる。シングルモルトがのどに染み通る。日々のしこりが次第にほぐされていく。  1人で店を切り盛りする上杉晴教さん(45)が脱サラで始めてことしでちょうど15年。店名の由来を「偽物(フェイク)のバーテンダーだから」と冗談交じりで解説するが、真意は「ウソでもいいからこの場だけでも酒を楽しんで」。  スコッチウイスキーやバーボンを中心に400本の洋酒をそろえる。カクテルは一通り何でも。つまみは乾き物程度しかない。「じっくり酒を楽しんでほしいから」と上杉さん。ただ開店以来、突き出しは愛妻の手作りにこだわってきた。  「バーは場所の場。くつろげる場、人と人が交わる場にしてきたつもりです」。終始、スマホを手放さない昨今の風潮を嘆く。ちまたで「渋い男前」と評判のマスターが、こよいもカウンター越しに酒と会話を提供する。  メモ ▽宇都宮市中央本町1の4マルヨシビル2階▽営業時間 午後8時~翌午前4時▽休み 第1、3月曜日▽電話028・632・6669