注文の同じ料理店 居酒屋「ふくべ」

注文の同じ料理店 居酒屋「ふくべ」

 東武馬車道通りから路地を入る。「もつ煮がうまい店は?」と問われて多くの人が答えるのがここ「ふくべ」だ。

 初代が開店して約50年。いまは3代目の岩坂泰宏さん(35)が切り盛りしている。開店と同時に23席ある店内のカウンター席に座る。すぐに男女4人グループがテーブル席に。次は1人で飲みに来た男性客が2人、立て続けにのれんをくぐってきた。カップル、男性の2人連れ…。気がつくとほぼ満席だった。

 「生(ビール)ともつ煮」。酒は変わるが、ほとんどの客の注文が同じ。「おまちどお」。しっかり煮込まれたもつ、ダイコン、サトイモ、コンニャク、豆腐。薬味のネギがドバッと乗っている。

 早速ひと口。みその風味が口いっぱいに広がった。豚もつはトロトロ。野菜や豆腐も味が染みている。一緒に注文した「あぶりレバー」も絶品だ。

 「味は開業当時のまま。もつ、野菜は鮮度のいいものしか使わない」と3代目。さすが、宇都宮の夜を支えてきた一品だけのことはある。