【よるのみや】 ふじしょくどう 魅力の焼き鳥と缶ビール

【よるのみや】 ふじしょくどう 魅力の焼き鳥と缶ビール

 店の外には焼き鳥の香り。店に入れば昭和の薫り。夕方からは常連、夜になると仕事帰りのサラリーマンがふらりと立ち寄る。

 1960年代、赤門通り沿いで定食屋「ふじ食堂」として始まり、79年から焼き鳥の販売を開始した。一時閉店したが、2014年7月、両親の後を継いだ藤田勉(ふじたつとむ)さん(40)が焼き鳥だけを扱う「ふじしょくどう」として再開した。

 鶏肉はすべて国産で、1本1本手作業で串を通す。しょうゆ、みりん、ざらめ、みそなどを煮込んだ自慢のたれは、「両親のころと変わらない」レシピという。

 店内に並ぶ駄菓子をつまみに缶ビールを飲み干す。その間に、もも肉や皮、タマネギ間などが並んだ「おまかせ10本セット」(税込み千円)が出来上がった。

 こんがり焼けたぼんじりを頬張ると、甘いたれがよく絡み、ジューシーな肉のうま味を引き立てる。

 懐古的な雰囲気の店内で味わう焼き鳥と缶ビール。飾らぬ組み合わせに満たされた気分になる。(田)