初のタイトル獲得に闘志を燃やす日向野=埼玉県川口市

 今度こそチャンピオンベルトを逃さない-。小山市出身の女子プロボクサー日向野知恵(ひがのちえ)(スパイダー根本)が10日、兵庫県姫路市で開催される日本女子ミニマム級王座決定戦で成田佑美(なりたゆみ)(姫路木下)とのリターンマッチに挑む。昨年10月の決定戦は熱戦の末、ドローで初タイトルを逃しているだけに「早く再戦したかった。人生を懸けたこの一戦、勝ちにいくしかない」と闘志をむき出しにしている。

 同級王座だった矢吹純(やぶきじゅん)(協栄)がけがでベルトを返上。同級1位の日向野は10月31日、東京・後楽園ホールで2位の成田とのタイトルマッチに臨んだ。序盤は相手の軽快なフットワークにかわされ思うようにパンチを当てられなかったが、後半は疲れを見せた相手に右ストレートが入るようになった。判定は三者三様で引き分けとなり、同級王座は空位となっている。

 間々田中、栃女高では水泳部に所属した。茨城大卒業後、都内のデザイン会社に就職したのを機に、自宅でも練習できるスポーツとしてキックボクシングを始めた。その後、小山市内のジムに通うようになりボクシングに転向した。

 「やるからにはプロになって一番を目指したい」と埼玉県川口市のスパイダー根本に拠点を移転。2014年にC級ライセンスを取得してプロデビューし、16年にはA級ライセンスを取得した。現在34歳で、都内の広告代理店に勤務しながら練習に汗を流している。

 スタミナを武器に、相手の懐に入り込んでじわじわと相手の体力を削るファイトスタイル。元2階級覇者らとの対戦で培ってきた経験値も高く、これまで7勝7敗1分け。まだKO勝ちこそないが、ジャブでダメージを与えてから右ストレートで決めるスタイルも定着してきた。

 年末年始にまとまった時間を取り、スタミナと集中力を強化してきた。「この3カ月でお互いどれだけ成長したかが勝負を分ける。やれることは全てやったので、それを相手にぶつけたい」。悲願の初タイトル奪取の準備はできている。