【まちなか記者が行く】9日が最終日、かまがわ桜まつり 5年目迎えた人と人つなぐ川床 宇都宮

 柔らかな日差しを感じると、つい満開の桜を思い描く春。去年の今頃は、満開のソメイヨシノを求め八幡山に集う人たちを見つめていたっけ…。ところで、街の真ん中にシダレザクラの名所があることをご存じですか? 川面から淡い紅色の花を見上げるぜいたくなひととき「かまがわ川床桜まつり」をご案内しましょう。

    

 祭りは宇都宮まちづくり推進機構魅力ある都心創造部会が「ひと味違った花見を楽しんでほしい」と、2013年に二荒町の釜川(牧水亭~出雲橋間)に川床を設置したことが始まり。

 5年目を迎える今年も、祭り初日の3月31日に釜川へ。ところが、あれ? 全然咲いてないよ!

 ◎開花はまだか◎

 つぼみは固く閉じたまま。昼休みに訪れた人たちも「こりゃあ来週だね」とつぶやき足早に去っていく。

 4月2日、ようやく花がちらほら咲いてきた。見頃にはほど遠いけど、日曜だけに人出は多い。いつの間にか席が埋まっていた。

 川床設置後、改良された「通り抜け通路」を歩く。満開になると、ここはまさに花の回廊だ。『春風に舞い踊る花びらが全身を彩る。ボクは桜の妖精?』−口を開けて妄想していると、道路越しにいる通行人の視線が痛い。と、とにかく満開が楽しみだ。

 ◎花より○○◎

 ここでは、近隣飲食店の協力でデリバリーサービスが充実しているのも特長。花はなくても、そこかしこで盛り上がっているゾ。

 10人ほどで宴もたけなわといった感のグループも。平松本町、会社役員佐藤茂義(さとうしげよし)さん(51)は「毎年みんなと楽しんでます」とかなり上機嫌。記者もビールを薦められたが、下戸なのでごめんなさい!

 ◎ジャズに誘われ◎

 すると、あずまやでジャズの演奏が始まった。川床にあふれだす音色。教員白滝博通(しらたきひろみち)さん(58)は「ツール・ド・とちぎ観戦の帰りです。桜にジャズ。こういう催しはいいですね」と話し、ロードバイクでさっそうと立ち去った。うん、自転車と桜もいい。

 「普段、通り過ぎてしまう人たちに、立ち止まり、とどまるきっかけをつくりたいんだ」と同機構メンバーで、ジャズを披露していた武井貴志(たけいたかし)さん(60)。

 9日は最終日。雨が心配だけど、楽しみたいな。