50年前の1月30日、ロンドンのビジネス街にあるビルの屋上に、歴史上最も偉大なアーティストと称された4人組が突如現れ、演奏を始めた。ビートルズのルーフトップコンサートである▼この模様を収めた映画には、信じられない表情でビルを見上げるファンに加えて、演奏を制止しようと出動した警察官の姿も。グループはその後間もなく解散しており、まさに一つの時代を締めくくる歴史的な出来事だった▼それから半世紀、日本は平成の時代があと3カ月余りで幕を閉じようとしている。〈ジュエリーを 平成最後と ねだる妻〉。先日発表された「サラリーマン川柳」入選作にはこんな締めくくり方も詠まれ、思わずくすりとした▼政治の世界に目を転じれば、4月には平成最後の統一地方選がある。本県では県議選のほか、上三川と芳賀の2町長選、10市町議選が予定されている▼選挙のたびに問題となるのは投票率の低さである。世論調査での関心度は決して低くないものの、「選びたい人がいない」「投票しても何も変わらない」。毎回よく聞く理由だ▼50年前のコンサートで、ビートルズは「ドント・レット・ミー・ダウン(がっかりさせないで)」と熱唱した。間もなく訪れる新たな時代。失望のない政治を期待するなら、やはり自分の思いを1票に込めるしかない。