半世紀以上前、東京五輪聖火ランナーとして県内を走った壬生高同窓会役員が28日、着用したランニングシャツとトーチを母校に寄贈した。全校生徒が出席しての寄贈式が行われ、吉田真樹(よしだまさき)校長は「1964年は一期生が3年生になった年で歴史が(五輪と)重なる。学校の宝として大切にしていきたい」と感謝していた。
ランニングシャツを贈ったのは同窓会長の無職角田栄(かくたさかえ)さん(72)=下野市石橋=。トーチは副会長の農業田中斉之助(たなかせいのすけ)さん(71)=壬生町国谷。
東京五輪の聖火ランナーは9月30日から3日間かけて県内を縦断した。角田さんによれば「県内で57のグループが参加して聖火をつないだ」という。壬生高陸上部10人を中心とした23人のグループは最終日の10月2日、国道4号の国分寺町(現下野市)笹原~小金井駅前交差点までの約2キロを担当した。