栄養たっぷりの「しもつかれ」

しもつかれの作り方講座。「家庭で作ってみて」と(左から)相場さんと池田さん=宇都宮市内

おいしく仕上げるには道具も大事。「鬼おろし」で大根をおろす(左から)池田さん、相場さん=宇都宮市内

栄養たっぷりの「しもつかれ」 しもつかれの作り方講座。「家庭で作ってみて」と(左から)相場さんと池田さん=宇都宮市内 おいしく仕上げるには道具も大事。「鬼おろし」で大根をおろす(左から)池田さん、相場さん=宇都宮市内

 本県の郷土料理「しもつかれ」。2月の初午(はつうま)の日に稲荷神社に供える行事食として県民に親しまれる一方、若者を中心に「食べる機会がない」という人も増えている。今年の初午は2月2日。具材をおろす「鬼おろし」を購入して、家庭で作ってみてはいかが。

 しもつかれの作り方や味付けは、家庭によってさまざま。「7軒の家のしもつかれを食べると病気にならない」とも言われている。

 「しもつかれ離れ」に歯止めをかけようと宇都宮市中央卸売市場が開いた出張講座で講師を務めた同市徳次郎町、農業相場(あいば)カツ子(こ)さん(75)と、同所、農業池田明美(いけだあけみ)さん(65)にお勧めの作り方を聞いた。

 塩ザケの頭を1~2センチ角に切る。切る前にひと手間掛けて、さっと湯通しすると生臭さがなくなるという。

 サケの頭と大豆を鍋で煮る。水は具材が浸るくらいが目安。相場さんは「一番肝心なのは塩ザケの頭のだしをしっかりと出すこと。大豆と一緒にしっかり煮込んで」とアドバイスする。 大根とニンジンは皮ごとおろすが、一般的なおろし器では細かすぎてどろどろになってしまう。そこで登場するのが、歯が粗い鬼おろし。「粗いほど味が染みておいしい。今の時季はスーパーで売っていると思うので、なるべく鬼おろしを使ってもらいたい」と池田さん。1千円台から手に入る。

 油揚げは縦半分に切り、5ミリ幅くらいに細く切っておく。

 サケの頭が軟らかくなったら、おろした大根、ニンジンを加えてまた煮込む。煮えてきたら油揚げも加え、具材に火が通ったら塩で味付け。ご飯のおかずにして食べるなら少し濃くてもよいし、お茶請けにするなら甘くてもよい。

 味が調ったら、仕上げに酒かすを入れる。酒かすが苦手な場合は少なめにするなど量は好みで調整する。酒かすを入れた後は具材が焦げやすくなるため、弱火にしてよくかき混ぜる。酒かすが溶けたら完成だ。

 相場さんは「しもつかれに使う食材は栄養のあるものばかり。家庭で作って次の世代につなげていってもらいたい」と話している。