小山市寒川地区の伝統行事「花桶(おけ)かつぎ」が26日夕、行われた。晴れ着姿の稚児4人が色鮮やかな手作りの造花を飾ったおけを携え、ちょうちんやみこし、屋台を引き連れて地区内を練り歩いた。
五穀豊穣(ほうじょう)や村内安全を願う祭礼で、数え年7歳の女児らがみこしの先導役を担う。一行は龍樹寺でおはらいを受けて出発。日が暮れて寒風が吹く中、地元の集落を巡り、天満宮をまつる胸形神社へ向かった。先導役を務めた寒川、幼稚園児田熊紗羽(たくますずは)ちゃん(6)は「元気な寒川で、平和になるといいな」と願っていた。
今回は地域住民でつくる「寒川の花桶かつぎ保存会」が約20年ぶりに「天満宮祭典歌」を復活させ、行列に加わって住民らに披露した。