サイクルスポーツマネージメント(株) 代表取締役社長 柿沼 章氏 

地域に自転車文化を創造

 自転車ロードレースのサイクルスポーツ事業で地域の最前線を走る。事業は10年目に突入。ロードレースのプロチーム「宇都宮ブリッツェン」は昨年、地元開催のジャパンカップで念願の表彰台(3位)に上った。「ジャパンカップに勝つことが宇都宮ブリッツェンの存在意義であり設立の原点です」と明言し、チームを運営してきただけに、手応えを感じた一年だったという。

 「年々チームは力を付けてきて、9年目で優勝を争う勝負ができました」。チーム設立当初は“雲の上の目標”と評されたジャパンカップの頂点も手が届くところまできた。

 一方で、ジャパンカップの他にも「地元栃木県内で魅力あるレースを開催したい」という思いから、昨年新たに立ち上げたJプロツアーのレースは五つ。継続開催のレースと、ジャパンカップ、ツール・ド・とちぎを全て数えると、県内で開催される公式レースは12に上る。

 「地域の皆様と創り上げた、それぞれのレースを今年はさらに魅力ある事業にブラッシュアップして、自転車ロードレースをメジャーなスポーツ産業へと発展、熟成させていく」と決意を新たにする。

 そのために基盤となる競技の間口を広げていく。「ロードレースに関心を持つ子どもたちが手軽に始められる環境をつくりたい」という思いから、下部組織にジュニア世代を育成するプログラムを始動させた。小学4~6年生のクラブチーム「ブリッツェン・ステラ」を組織に加え、育成のピラミッドを完成させた。

 「人気漫画『弱虫ペダル』などの追い風も受けながら、ブリッツエンの存在が子どもたちの憧れの対象となるようなロードレース業界を目指します。自転車に関連した『健康』『教育』という産業分野でも事業に取り組み『健康で格好良く、おしゃれに自転車に乗る』文化も創っていきたい」と次の10年に向けたビジョンを考える。