(一社)栃木県歯科医師会 会長 宮下 均氏

歯と口の健康生きる力に

 2011年に施行された「栃木県民の歯及び口腔の健康づくり推進条例」に基づく「栃木県歯科保健基本計画」は、今年4月から2期計画がスタートする。

 「歯科医療は、生きる力を支える生活の医療です。今年は、そうした推進条例が制定された時の原点に立ち戻り、2期計画に基づき県民の歯と口腔の健康づくりをさらにバージョンアップしていきたいと考えています」

 昨年、国の経済財政の基本方針である「骨太の方針2017」に、歯と口腔の健康は全身の健康と密接に関係していると初めて明記された。「歯科医師会は、10年以上にわたって歯科医療、口腔健康管理が全身の健康に大きく資することをさまざまなエビデンス(科学的根拠)を示して訴えてきました。骨太の方針に『歯科』の文言が入ったことは大きな前進」と受け止める。

 今年は、そうした歯科医療の重要性を広く県内外にアピールする大きな舞台が控える。11月17日に宇都宮市文化会館で開かれる「第39回全国歯科保健大会」だ。同大会の県内開催は初めてで、「『健康』を味わう、『生きる』を味わう~イチゴ一会 栃木で語ろう 健康長寿の秘訣~」がキャッチフレーズ。「歯と口腔の健康が健康長寿にもつながることを訴える絶好の機会。県内での認識はまだ十分ではないので、これを機に啓発活動にもさらに力を入れていきます」と決意を語る。

 地域住民に医療・介護・福祉などのサービスを一体的・体系的に提供する「地域包括ケアシステム」の2025年構築に向け、栃木県歯科医師会としても万全な体制づくりを急ぐ。「今では『かかりつけ歯科医』の言葉もすっかり定着しています。地域包括ケアシステムが成功するように、歯科医の立場としても、手術前後や寝たきりの患者さんの口腔ケアなどに積極的に関わっていきたいですね」。座右の銘である「誠心誠意」取り組む構えだ。