宇都宮共和大学・宇都宮短期大学 学長 須賀英之氏 

地域連携による人材育成

 宇都宮短期大学は昨年、創立50周年を迎えた。音楽界で世界の第一線で活躍する演奏家はじめ音楽教師や音楽関連企業に人材を輩出してきた。今年は次の半世紀へ向けたスタートの年となる。「宇短大で養成する人材は、音楽と福祉に係る高度な対人サービスの専門職。これからも学園の総合力を発揮して地域に貢献していきたい」と決意を語る。

 1900年に始まる須賀学園の建学の精神は「全人教育」。学生一人一人の優れた個性、能力、特質に応じて最大限に伸ばしていく人間教育だ。大学、短大、附属高校・中学に約3400人の学生・生徒が通い、卒業生は6万人を超える。親子4代が学園で学ぶ家庭もあるという。脈々と引き継がれてきた教育方針だ。

 「地域で真に必要とされる人材を地域で教育し、地域に返すことが重要な使命と考えます。その使命を心を新たに、全教職員が共有したい」

 宇都宮共和大は、まちづくりと子育て支援が柱であることから、フィールドワークを大切にしている。LRT(次世代型路面電車)を核にした公共交通ネットワーク形成の提案や、障がい児へのさまざまな支援活動など多くの実績を有する。また、「創造都市宇都宮都市圏の形成」事業が今年、具体的に動きだす。同大を含む市内の5大学が連携しそれぞれの教育研究資源を結集して、プラットフォームを形成する。学園だけでなく、他大学と共に地域活性化を図る。その核となる宇都宮市創造都市研究センターのセンター長を務める。

 宇都宮短期大学附属高校では、ICT活用によるアクティブラーニングや多文化共生を体験する海外研修などを充実させ、スポーツ施設では第3体育館に続いて昨年、県内高校初の人工芝野球場が完成した。個性を伸ばしグローバル化にも対応した教育を進める。「地域の信頼を積み重ねていく責任の重さを感じています。新しい時代の地域人材ニーズに対応し、学園の持つ教育資源を結集して地域活性化につなげたい」