日建工科専門学校グループ 宇都宮日建工科専門学校特別顧問 小嶋計一氏 

日本を回す気概を持て

 建設業が回れば、あらゆる産業が回り出す。「若い人には『日本を回していく』という気概を持ってほしい。私どもも情熱を持ってぶつかりますよ」と目を輝かす。大手ゼネコンで16年、現場監督などでキャリアを積み、2002年から宇都宮校で教壇に立ってきた。今でも構造、施工に関し「昔ながらの現場の智恵」なども織り交ぜ、厳しいながらも「常に学生思い」の指導を貫いてきた。

 日本最大級の日建グループの専門学校として四半世紀の実績を持つ。建築設計科、建築インテリアデザイン科を擁し建築士試験の高い合格率は群を抜いた実績を誇る。特に2級は常に70%を超え全国平均の約25%を大きく上回る。就職にも強く24年連続100%の就職率で、県内外の優良企業から「ぜひ日建の学生を採用したい」と求人が舞い込んでいる。「既にここのOBが経営者となり、『母校の後輩を採用したい』と言ってくるような時代になりましたよ」と感慨深く語る。

 少子高齢化の中で、人材不足という課題は今後もつきまとう。そこに着目し3年前に日本語学科を開設。アジア圏の若者を確保しグローバルな視点で人材育成を進める。現在、香港、台湾など5カ国・地域の留学生が本校で学んでおり、来年度もスリランカなどからの学生も入学する予定だ。「学んだ日本語、技術を生かし母国を支える人材になってもらいたい」と願う。昨年7月の日本語能力試験でも難関のN1に3人が合格。大学進学の面でも期待が持たれる上に「在学中は寮費無料」といった学生への経済支援、教職員の手厚いサポートにも「海外からも高い評価をいただいています」。

 自らの経験則から「現場監督こそが建築の醍醐味(だいごみ)だ」とアピールする。「施主と設計士の夢や思いを、現実にする大切な仕事。そこには“マジック”はありません。確かにつらい時もありますが、他には代え難いやりがいがあるんです」。机上だけでは学べない真の学びを追求する。