(株)エフエム栃木 代表取締役社長 関根房三氏 

県民と「繋がり続け」25年

 4月で開局から25年目に入る節目の年を迎えた。「四半世紀ですから、開局当時に20代だったリスナーも40~50代になっている訳です。そうした人たちやそれに続く若者たちに支えられて、ここまで来ることができました」と感慨深そうに話す。

 AM局によるFM補完放送が全国各地で始まり、県内ではコミュニティFM放送も次々にスタートしている。「県内放送界としてはとりわけ大きな環境変化の年」との認識を示す。「番組コンテンツを充実して、ローカル局としての存在意義である地域の情報を発信し続けていく」と原点に帰ることを強調する。

 今年テーマに掲げるのは、リスナーやスポンサーをはじめ多くの人たちと「きっちりと繋(つな)がって」いくこと。昨年11月に3年ぶりの聴取率調査を実施、ことし早々にも結果が判明する。前回調査で聴取率、シェアともに県内ナンバー1だった「選ばれるラジオ局」を維持するためにも、県民、リスナーに常に目を向けてもらえる努力をすることが必要だ。リポーターなどがスタジオから出て各地の生の声を届けることや、公開放送や公開録音、イベントなども含めて、ラジオの持つ「身近さ、近さ」を活かし、一層繋がりを深めていく。

 昨年15回目を迎えた県内で最大の野外音楽フェス「ベリテンライブ」には1万5千人が来場し、過去最多だった前年をさらに上回った。また2年前から始まった、スマホなどのアプリ「radiko」の「タイムフリー」と「シェアラジオ」のサービスは引き続き好評。これらは若者や県外のリスナーとも繋がるきっかけとしても期待される。

 25周年に向けて、番組やいろいろな仕掛けを検討していくが、開局からのリスナー、大人世代向け番組の充実と、新しい若い世代の獲得など課題は多い。「25年を機に、これまで以上に幅広い年代に満足してもらえるコンテンツを開発、提供することで、さらに5年、10年後に繋げる基礎の年としたい」