髙野商運グループ (株)髙野商運代表取締役社長 髙野和久氏

人を育てて会社を磨く

 道路を車で走っていて目にする機会が増えた「TAKANO」「髙野」のロゴマーク。車両台数310台、社員数360人で日本全国を走り回っている。「地域や取引先に育ててもらったおかげでここまで成長することができました」と話す。

 2017年10月、矢板市こぶし台の矢板南産業団地に新事業の拠点になる新物流センターを稼働させた。この新センターを拠点に、個人や企業を対象にした小口配送事業を行う新会社「ロジサポート」も設立した。

 少子高齢、人口減少時代の今、運送業界も人手不足という厳しい現実に直面しているという。そうした現実を見据え、女性や新卒者の採用を増やした。社員の平均年齢は10年前は50代だったのが、今では30代にまで下がった。

 女性や新卒者の採用は小口配送事業とも大きく関係する。「女性や新卒者をドライバーとして育成し、スキルや専門性をアップしてもらい、将来は中大型車を運転してもらいたいのです」

 いきなり専門性の高いドライバーを募集するより、内部で育てていくことで、人手不足に対応していくという考えだ。新センターには託児施設も設置し、育児中の女性が働きやすい環境も整備した。

 新センターにはドライバーに疲れを癒やしてもらう仮眠室や社員食堂も新設。社員食堂ではグループ会社の農業法人が生産した食材を提供する。「運送業界は裏方というイメージがありますが、雇用環境を整備し、人を育てて社員とともに会社を磨き、顧客に最大の満足を提供するのが使命と考えています」

 今年春には関東圏の配送網を強化するため神奈川県厚木市に営業所を開設する。さらに2019年にはトラックの整備なども行う新会社の設立に向け準備も進める。

 「昨年まででおおむね社内的なインフラは整った。今年はさらに飛躍の年にしたい」と胸を張った。