ビー・ブラウンエースクラップ(株) 執行役員・ホスピタルケア栃木工場長 鈴木美徳氏 

医療機器を世界へ届ける

 ビー・ブラウンエースクラップは、ドイツのメルズンゲン市に親会社を持つ医療機器製造販売会社だ。その日本工場の工場長として、2016年12月に着任した。「『私たちは、日本そして世界の人々の健康を守り、向上させていきます』をビジョンに掲げ、世界150カ国以上に展開しているグローバル企業です」と業務内容を説明する。

 栃木工場は、医療機器の中でも麻酔針を中心とする製品を製造し、世界に供給する重要拠点となっている。全世界の麻酔針の約35%が同工場で生産される。ここ数年、2桁成長を続けており、「成長を維持し、医療機関や患者様に高品質な製品を確実に届け続けることが最大の責務です」と語る。

 昨年3月には、さらに中核工場として発展するために、また、新たな製品供給拠点となることを目指して、豊かな自然に囲まれた新工場が稼働した。生産能力が大幅に強化され、ビー・ブラウングループの中での重要性や責任も大きくなった。「社の成長とともに、地域と緊密に連携し、社会貢献活動にも力を入れていきます。まずは、工場見学やイベントを通して、工場の存在を知っていただくよう努めたい」

 人材の確保が大きな鍵を握るとして、社員教育や働く環境の充実に特に力を入れる。260人の社員の大半は地元採用で、雇用に大きく貢献。社員の健康管理のために、県内では初めて社員食堂に「タニタ定食」を導入した。「優秀な人材が長く楽しく働ける会社でありたいと思います」。また、学生の就業体験の場を提供するインターンシップなどの体制もつくりたいとする。

 日本人が持つ緻密で確かな「モノづくり」への期待は大きく、伸びしろはまだまだあると分析する。今年は新製品の開発にも挑戦する。「地域に根差したグローバル医療機器工場として、医療への貢献はもとより、皆様に広く認知していただけるよう努力したい」と締めくくった。