こいしや食品(株) 代表取締役社長 小池泰史氏 

積極果敢に挑戦あるのみ

 常に積極果敢にチャレンジしていく企業へと、変革の時を迎えている。大豆総合食品メーカーとして創業101年を迎え、新たな攻めの一歩を踏み出した。昨年9月に社長に就任した際、「社内コミュニケーションの活発化と社員の仲間意識の強化」を目標に掲げた。「これからはチームワークで取り組んでいかなければ生き残ってはいけない」という確固たる決意による言葉だった。

 これは事業を行う際に大切にしている「共存共栄」の精神にもつながる。2020年に、隣接する敷地に地元の農作物を扱うセンターをつくる計画がある。「作物はつくれるけど、その後が難しい」という地元の農家の声を聞き「パッキングや販売網は当社が担おうと思った」のがそもそもの始まり。農作物をセンターに集約し、そこでパッキングし、同社の便を使って県内全域、東京のみならず関東産の野菜や果物があまり流通していないと言われる東北地方にも販売網を広げる予定だ。

 地元の豆腐メーカーとの共存共栄も進んでいる。「以前はライバル関係にありましたが、今は他県と争う時代。それぞれの強みを生かした商品を当社が販売し、お互い協力しながら生き残っていきましょうと話しています」と協力体制を築き上げた。金融機関についても地元との絆(きずな)を重視する。「創業から100年、栃木銀行には本当に支えていただきました。今後もタッグを組み、共に成長していきます」

 健康志向の影響もあり、最近は豆腐関連商品が売り上げを伸ばしている。中でもみそ汁やマーボー豆腐用に、あらかじめさいの目に切られた業務用の豆腐が人気だ。たれを入れてもこぼれない容器に入った豆腐は製法特許も取得した。こうした独自の商品を「機内食などに、どんどん売り込んでいきたい」と市場拡大を狙う。

 「今後も競争相手のいない未開拓の市場を切り拓く、ブルーオーシャン戦略で生き残っていきます」