(株)栃木放送 代表取締役社長 大塚幹夫氏 

役立ち安心できるラジオ

 ワイドFM(民放ラジオ難聴解消支援事業・AM局によるFM補完放送)の全県エリアでの放送開始と開局55年になる節目。「まさに『第2の開局』と言っても過言でない年です。変革、新たな未来のスタートになります。社員と共にチャレンジを続けていきたい」と決意を語る。19年とちぎテレビで支社含む営業・編成を歴任、2016年からラジオに従事し昨年6月に社長就任。「局員とより密接に会話することを心掛け、お互いの特性を増幅させることで新たなシナジーを生み出したい」

 ワイドFMの愛称は「CRT−FM」で、宇都宮中継局(94・1メガヘルツ)での放送がスタート。今年の夏までには塩原、今市、葛生、足利の4中継局が順次誕生する予定だ。すべての放送が始まると、県内ほぼ全域をカバーでき、しかもクリアな音質の番組聴取が可能になる。

 「まずは、難聴地域が解消されることから、防災を基本に災害時のニュースの迅速な報道、生ワイド番組での臨機応変な対応などで、県民に安全安心を届けます」。その先駆けとして昨年10月から「防災・減災」をテーマにしたドラマ風の番組をスタートさせている。

 また、FM化に伴いスポーツ番組や、生ワイド番組による地域と密着した情報の提供などの充実を図る。音楽番組では、長年の固定リスナーをはじめ、新たなリスナーのために、オールデイズ、クラシック、ジャズ、シャンソンなどから70年代のニュー・ミュージック、演歌など幅広いジャンルの選曲に趣向を凝らし、他局との差別化を図る考え。「フルコーラスを流すことで、曲を楽しみ、癒やされるように工夫したい」

 55周年に向けてのキャッチフレーズは「これからも。栃木放送」。「ラジオの特長である、パーソナリティーがあなた(リスナー)に、熱い気持ちを持った言葉で伝えていく、を大切にしたい」。伝統と実績を生かし、「栃木のために」さらに役立ち、安心できるラジオを目指す。