消毒液の作り方

 冬の代表的な感染症であるインフルエンザとノロウイルスが県内で猛威を振るい始めた。インフルエンザは5~11日の定点当たり患者数が都道府県別でワースト1位になり、8日には県が「ノロウイルス食中毒特別警戒情報」を発信。県医師会の稲野秀孝(いなのひでたか)副会長(61)によると、いずれも手洗いの徹底が予防につながるようだ。

 ■インフルエンザ

 現在、県内で流行しているインフルエンザは高齢者が重症化しやすいといわれるA香港型。罹患(りかん)者のうち7割が幼児~中学生で、保育園や学校での集団発生が多いという。

 高熱、関節痛や筋肉痛など全身症状が特徴で、急激に発症する。子どもは急性脳症、高齢者は肺炎を合併することもある。呼吸が速かったり、ぐったりしたりしている場合は早急に医療機関を受診する。乳児の場合は機嫌やミルクの飲み具合、呼び掛けに反応するかなどに注意する。

 感染経路はせきや嘔吐(おうと)などで空気中に飛び散ったウイルスを吸い込む「飛沫(ひまつ)感染」と、汚染されたドアノブなどに触れた手で口や鼻などを触って感染する「接触感染」。人が集まる場所には極力行かないようにし、せきが出る場合はマスクを着用する。

 予防策はせっけんと流水による手洗いの徹底と加湿。アルコールによる手の消毒も効果がある。ウイルスは低温乾燥で増加するため、部屋を湿度50~60%に加湿する。治療薬は指示通りに服用する。自己判断で中断すると、薬に対する耐性ができる可能性がある。

 ■ノロウイルス

 ノロウイルスは感染力が強く、10~100個程度の少量のウイルスでも感染する。数日間続く下痢と嘔吐が特徴で、発熱が伴わないこともある。冬場の感染性胃腸炎の9割がノロウイルスで、医療機関を訪れても検査をせずに「感染性胃腸炎」と診断される場合もある。

 特効薬やワクチンはないため、対症療法となる。脱水症状で嘔吐することもあるので、適度な水分補給を心掛ける。下痢をしている人は最後に入浴する。下痢止めは回復を遅らせるので、自己判断で服用しない。

 感染経路は、汚染されて加熱不十分な二枚貝などの食品、飛沫や接触などによる人からの感染。入念な手洗い、食品の加熱、調理器具の消毒が感染防止につながる。

 県によると、消毒は次亜塩素酸ナトリウムが含まれた市販の塩素系漂白剤を水でうすめた消毒液、もしくは85度以上で1分以上行う加熱が有効。開封から時間が経過した塩素系漂白剤は濃度が下がり、期待した効果が得られない場合もあるので注意する。

 感染者の吐しゃ物には大量のウイルスが含まれる。乾燥するとウイルスが空中に漂ってしまうため、処理は速やかに行う。使い捨てのマスクとゴム手袋を着用し、窓を開けて換気し、処理する人以外は近づかない。ペーパータオルで外側から内側に向けて拭い取ったら、消毒液を染み込ませたペーパータオルで床周辺を消毒する。使用したゴム手袋などはすぐにビニール袋に入れて、浸る程度に消毒液を入れて密封する。二次感染を防ぐため、トイレ便座やドアノブやスイッチ、テーブルなどの消毒も行う。

 稲野副会長は「(インフルエンザもノロウイルスも)疲れている時は免疫力が低下してかかりやすいので、日頃から健康管理をしてほしい」と呼び掛けている。