(株)土屋ホーム 執行役員関東住宅事業部長兼営業管理部長 布施毅彦氏 

無料宿泊で性能の体感を

 土屋ホームのシンボルマークは、白地に赤で日の丸をイメージしており、日本国家に恥じない仕事をするという決意を表している。「シンボルカラーは“紅”。積極果敢な行動力と情熱、マークの中の白い三つの山形の部分は人という字を表しており、『お客様』『社会の人』『会社の人』の『三つの公』を示し、住宅を通してそれぞれに役立ちたいという意味を込めています」。1969年、土(つち)屋(や)公三(こうぞう)現会長が創業時に掲げた「使命感の経営」に、今こそ立ち返りたいと力が込もる。

 北海道の地で創業し、他に先駆けて外断熱工法、基礎断熱工法を採用。社内に大工の養成学校を持ち、26年以上にわたり200人以上の社員大工を育成しており、技術力には絶対的な自信を持つ。主力の「ネット・ゼロ・エネルギーハウス」は、超高気密、超高断熱、超計画喚気システムで結露も抑え、光熱費ゼロを目指す住宅になっている。性能を実感してもらうために、宿泊体験を進めている。「机上の計算だけでなく、実際に宿泊体験していただければ、暖かさや結露が無く防音性も高いことを実体験していただけます」

 建築数年後のユーザーの協力を仰ぎ「お得意様拝見会」にも取り組む。季刊誌で顧客と交流しているが、「20年たっても暖かい」「子どもも土屋ホームにしたいと言っている」などの声が届く。建築主との絆は強い。

 毎年、全社員が正月に「3KM」を確認する。3Kとは「個人、家庭、企業人」を、Mは「目標(マーク)、モチベーション、マネジメント」を指す。10年後、20年後、定年後まで目指すところを手帳に書き込む。「住宅は一生に一度の大きな買い物。お客様と対する時、私たち自身がぶれない姿勢を持っておくことが必要です」

 冬季五輪の年であり、スキー部「チーム土屋」の葛(か)西(さい)紀明(のりあき)選手、伊藤有希(いとうゆうき)選手らの活躍もあって知名度は全国的に高まる。昨年の東京本社開設を機に、現在の国内5拠点を8拠点に増やし、全国展開を目指す。