(株)青木製作所 代表取締役 青木圭太氏 

多角化で売上高100億円を

 自動車製造会社から食品メーカーなどまで、製造業が商品を生産する際に必要となる自動化設備などの金属部品を製造している。もともとはそうした機械のメンテナンスや修理などを行っていたが、設計、制作、加工などに乗り出した。6年前に社長に就任し、2008年に3億円だった売り上げ高が2016年に18億円にまで急成長した。

 「リーマンショックで外注の利益を増やしたことや、お客様の『困った』に対応する精神で、夜中でも機械が故障すればすぐに駆け付けて対応するようにした結果、少しずつ売り上げが上がっていきました」と語る。

 製造業を中心に人手不足が叫ばれている。人手不足を補おうと、省人化のための装置を導入しようとする顧客からの注文が増えたという。

 しかし、売り上げや注文が増えたことに安住はしない。昨年は新規事業としてバイオガスプラント事業に参入することを発表した。北海道のベンチャーの技術協力を得て、小規模プラントを酪農家や食品工場に販売していく。

 「金属の3Dプリンターがすでに販売されている現状があります。競争は年々激しく、スピードも増しています。将来を見据えビジネスの多角化が必要と判断しました」。新規事業に参入する理由をこう語った。

 囲碁や将棋のプロ棋士を破るなど最先端技術のAI(人工知能)にも関心を寄せる。「熟練技術者が10年かけて習得したこともAIは瞬時に覚えます。インドのIT会社に金属部品製造の研究開発について依頼しているところです」

 若い感覚で起業のアイデアを提案する「とちぎアントレプレナーコンテスト」の実行委員長も務める。「若い人に仕事は本来面白いものなんだということを伝えたいのです」

 会社の目標は5年後の上場と、売上高100億円。「人生の半分は仕事です。楽しまなければ損ですよ」と笑った。