(株)全国チェーン竜鳳 代表取締役社長 鈴木亮裕氏 

障害者就労支援に着手

 「庶民の味として親しまれる焼き鳥を手軽に買えるようにしたい」

 1978年、そんな思いから焼き鳥の持ち帰り専門店として宇都宮市内で開業した。「今では赤い移動販売車を見れば竜鳳だと分かってもらえるようになりました」と語る。

 83年、宮城県に仙台営業所を設置。以来、東北、関東、中部地方、さらに西日本にも営業所を構え、フランチャイズを全国展開してきた。現在、北海道から沖縄県まで全国40カ所に営業所を持つ。会社名通りの「全国チェーン」だ。

 今年は新たな取り組みとして、障害のある人に働く場を提供する就労支援事業を展開する。また、これまで海外で製造していた串刺し焼き鳥を、宇都宮市内に新設する国内工場で生産していく。

 さらに、テークアウトができて、10から15席程度の小型店を全国にフランチャイズ展開する予定だ。新規のフランチャイズ加盟店を増やし、事業拡大を図る。

 国内だけでなく海外にも拡大展開する。昨年末、フィリピンで竜鳳のフランチャイズ展開を進めるための現地法人を立ち上げた。「気軽に食べられる価格の焼き鳥は日本と同様にフィリピンでも浸透しやすいと見込んだのです。特に『メード・イン・ジャパン』はフィリピンの人にとって受け入れやすいという面もあります」。フィリピンからアジア圏、さらに世界への展開も見据える。

 社員には「思い立ったらすぐに行動するようにと常に言っています。成功や失敗は関係ありません。失敗の積み重ねが成功につながるのです。悩んでいる時間があったら行動です」。その精神は創業時から変わらない。徹底した現場主義だ。

 「ここまで会社を育ててくれたのは地元栃木県の人たちです」。昨年1月、宇都宮市下荒針町にオープンした旗艦店「やきとり家竜鳳 総本店」でイベントなども行い、地域貢献にも積極的に取り組んでいく。