(株)アクティチャレンジ 代表取締役社長 中村雄三氏

すべての基礎に人づくり

 2001年に創業後、現在は100人を超える社員と75台の車両による運送業、倉庫業、自動車整備工場で顧客サービスを提供する。「経営方針に『人への投資が会社を伸ばす!人をつなぎ、未来をつなぐ』と掲げ、社員教育、人材育成には特に力を入れています。強みは平均年齢35歳という若さ。高品質、高度な配送技術を提供し、さらに顧客満足度を高めたい」と年頭の決意を語る。

 物流は経済、産業を支える社会インフラで、重要性はますます高まっているとする。「ですが、人手不足、後継者不足は深刻です。荷待ち、荷役時間の削減、積載量アップなどにも取り組まなければなりません」。中小規模の運送業は大企業に比べ労働生産性が低いことは否めず、効率化が課題と分析する。

 こうした状況の中、物流コストに対する社会の認識が変わってきた今こそ、変革のチャンスともいう。「昨年11月、改正標準貨物自動車運送約款が施行されました。この機を逃さず、適正運賃の収受に努め、それを働き方改革や人材確保に向けた労働環境の改善、人件費などのコスト増に充てたいと思っています。CS(顧客満足)とともにES(社員満足)も大変重要です」と指摘する。

 その具体化として、社員の健康管理を強化する。産業医を置き、定期健康診断、インフルエンザ集団予防接種、睡眠時無呼吸症候群への対応など、長く働ける環境の整備に心を砕く。また、大型免許、フォークリフト免許の取得費用を社が全額負担する制度や、野球部、フットサル部への助成など、福利厚生の充実にも努めている。

 新たな分野への挑戦も怠りない。昨年11月1日、アマゾンのサイト事業を買い取り、通販サイトによる文房具の販売を始めた。「順調に推移しており、年商1億円を目指したい。将来は多様な商品に幅を広げたい」。さらに、優秀な事業や新たな経営資源を求めて、M&A(企業の合併・買収)も視野に入れる。