(株)とちぎテレビ 代表取締役社長 黒内和男氏 

とちぎ愛育む県民テレビ

 「自治体や経済団体を中心に『オール栃木』でつくられたテレビ会社なので、『県民の放送局』としての強い使命感を持って番組づくりに当たっています」。昨年6月、社長に就任し、あらためて決意を固める。特に県民の安全・安心を脅かす大災害や大事件、大事故などは「発生したらすぐオンエア」の速報マインドとともに、県民の命と暮らしを守るという視点を重視して報道していく、とする。

 昨年3月に起きた那須雪崩事故に触れ、「本当に痛ましい事故でした。発生を受けて直ちに全社的な報道体制を組み、被害者遺族に寄り添いながら正確な報道に努めました。同様の事故を再び起こさないために地元メディアとして今後も検証報道に力を入れます」と責務を語る。

 一方で、県民の日々の暮らしに役立つ情報番組の提供も大きな役割と位置付ける。昨年の番組改編では「3つのCHANGE」を掲げ、ニュース・エンタメ・スポーツの放送内容の充実を図ってきた。「夕方5時からの『5時に夢中』は首都圏で話題となっている独立局・東京MXの制作番組ですが、従来のとちテレでは見られない大人のバラエティー番組として、主婦層などに注目されています」と成果を振り返る。

 特に県民からの期待を感じるのがスポーツ報道だ。2年後の東京五輪、4年後の栃木国体に向けてさらに力を入れる。「スポーツには人々に感動と勇気を与える力があります。アマチュアスポーツの中継は、採算面で厳しいものがありますが、県民テレビの『公共的役割』と捉え、スポンサー企業や行政などの理解を得て積極的に放送していきたい」

 とちぎテレビは来年4月、開局20周年を迎える。「とちぎテレビは郷土愛に支えられた独立放送局です。番組を通して『とちぎ愛』を育み、地域に関心を持つ人、栃木を愛する人を一人でも増やしたい。それが県全体のブランド力向上にもつながると確信しています」と締めくくった。