インフルエンザが猛威を振るっている。県教委が21日に発表した県内公立学校の休校休業は、81校にも上った。「ここ数年で最多」だという▼小紙の紙面を埋める学校名の向こう側に、高熱が出たり節々が痛くなったりといった症状に苦しむ子どもたちの姿が透けて見える。受験を控えた大事な時期に、感染がこれ以上広がらないことを祈るばかりだ▼古来より人類を苦しめてきた感染症に対峙(たいじ)するために重要なのが「敵を知り己を知れば百戦あやうからず」ということ。そう強調するのが感染症学を専攻する白鴎大の岡田晴恵おか(だはるえ)教授だ▼児童文学者でもある岡田さんの著書に「おしえて!インフルエンザのひみつ」(ポプラ社)がある。ウイルスのこと、新型インフルエンザのこと、予防と対策ーと多岐にわたり、親しみやすいイラストも付いて大人にも読み応えがある▼感染を防ぐ方策は「ウイルスを吸い込まない」「洗い流す」「近寄らない」の三つが大原則で、これはいつの日か大流行が懸念される新型にも当てはまるという。具体的には手洗い、マスク、歯磨きなどの励行だ▼全国各地で体力のないお年寄りが亡くなる事例が目立つ。地域の流行の起点は多くが学校から。「幼い頃から予防策を学ぶことが重要です」と岡田さんは言う。何事も「鉄は熱いうちに打て」である。