(株)アレックス 代表取締役 青木謙樹氏

「志」と「徳」で次の10年へ

 「お客様の期待を超える」をスローガンに掲げ、OA機器の販売・保守をはじめオフィスの整備を一手に引き受けている。社名は、「王者」の意味の「REX(レックス)」に、「大志を抱く」などを意味する「ASPIRE(アスパイア)」の頭文字「A」を加えたものだ。その名の通り、2008年の創業以来、何より「志」を大切にしながら、10年間を全力疾走で駆け抜けてきた。

 「がむしゃらに取り組む中で、お客様はもちろん、仕入れ先の人たちや社員との絆を最も大事にしていこうと決意しました。今年も『わが社にしかできないサービスとは何か』を念頭に置きながら、次の10年を考える一年にしたいと思っています」

 社員の営業をサポートするために昨年、いずれも子育て中の主婦3人をパートとして雇用した。そのうちの1人は、0歳児を抱える20歳のシングルマザーだ。面接でいかにも自信なさそうな様子を見て「大丈夫かな」と心配したが、志望の動機を聞くと「子どもが物心ついた時、私の子どもでよかったと思ってもらいたいんです」。その答えを聞き、採用を即決した。この女性は昨年の営業キャンペーンで社員とそん色ない成績を挙げたという。

 また、子ども2人を持つ40代女性は、社長が7年前から続けているブログの愛読者で「全てに共感できます」と前の会社を辞めて応募してきた。子ども4人を持つ40代女性と協力しながら営業のアフターフォローや伝票チェックで貢献している。さらに、パート3人は、社員全員で毎月、弁当を食べながらさまざまなテーマで議論する「お勉当会」や、会社前の清掃活動を提案するなど、今では欠かせない戦力であり、同じ「志」を持つ仲間になっているという。

 「人と人との関係は、損得の『得』ではなく、人徳の『徳』だと信じています。だから今年の目標は『志を貫き、徳を積み、10年先の道を拓く』にします」