(株)プリオコーポレーション 取締役栃木カンパニープレジデント 池田直樹氏

食と文化を楽しむ結婚式

 宇都宮市と小山市で結婚式場を展開する同社は、レストランと結婚式場を並立させた業態の4店舗目となる「エネコ東京」を昨年9月、六本木にオープン。いまや予約が取れないほどの人気を博している。「『こんなに素晴らしいレストランなら、結婚式を挙げてみたい』と思っていただけたようで、結婚式の予約も急増しました」と確かな手応えを感じている。

 エネコ東京は、スペインの三ツ星シェフ、エネコ・アチャ・アスルメンディ氏と提携し、バスク地方をモチーフにした料理を提供している。「彼の料理は、伝統的なレシピに新しい発想や文化、アートを融合させた革新的なものです。それを『ガストロノミー(文化と料理の関係を考察する)』と言いますが、私たちはこうした食と文化を楽しむ考え方をウエディングにも取り入れたいと思っているのです」

 料理やワインにとって素材の生育環境が大切であるように、人も生まれ育った環境がその人を形づくる重要な要素となる。そこで結婚式を挙げる新郎新婦の両親に取材をしてバックグラウンドを知った上で、最適な結婚式の提案をする。また骨格診断、カラー診断を行い、科学的な視点からその人が最も美しく見えるドレスやヘアメイクを提案するという。「テロワール(生育地の特徴)を追求していくとボンマリアージュ(良い結婚式)になる。当社のウエディングスタイルの根源です」

 2年前から社内カンパニー制度を導入し、地域密着型の経営を進めている。「こうした料理やおもてなしを、栃木の皆様に還元したいという思い、当社を通して栃木のいいものを発信していきたいという思いが強くなりました。今後もオーナー松(まつ)井(い)研三(けんぞう)が大切にしてきた企業文化を守り、『食と文化を楽しむ結婚式』に力を入れ、お客様にとって一生忘れられないエクスペリエンス(経験)を送り続けられる企業でありたいと思います」