(株)南大門ホールディングス 代表取締役社長 金沢太竜氏 

ブランド上昇の一翼担う

 人口減少時代を迎えても「宇都宮には、まだ吸引力がある」と期待を寄せる。実際、宇都宮市は市外からの転入が想定外に多く、市は人口のピークを約52万245人と見込み、減少の始まる時期を2018年に先送りした。「これは宇都宮のブランド力が上がっている証しだと思います。地元の企業として、ブランドの一翼を担っていけたらうれしいですね」

 近年は市内のプロスポーツチームが、宇都宮のブランド力を後押ししている。昨年は栃木ブレックスがB・LEAGUE初代王者となり、宇都宮ブリッツェンはジャパンカップサイクルロードレースで初の表彰台に立った。「私たちも、各チームを個別に応援するのでなく、各スポーツをまとめて応援できる仕組みができないか模索しているところです」

 その他、国際大会・会議などが数多く開催され、多くの耳目を集めるようになった宇都宮。ただ宿泊施設が不足しがちで、遠方からの来場者が宿探しに難渋することもしばしば。そうした際、ザ・グランドスパ南大門は立地の良さ、天然温泉があるという充実の入浴施設、さらにリーズナブルといったアドバンテージで簡易宿泊ながら“宿難民”を救済してくれる。「『困った時の南大門』というのでしょうか、スーパーキャビン(カプセルホテル)の増設などで柔軟に対応しています」。こうした積み重ねが確実に「南大門ファン」の裾野を広げている。レジャー、スパ、フードサービスの事業を通じ「健康とレジャーに奉仕する」という創業の思いは変えぬまま、さらに今後は循環型社会を見据えてリサイクル事業にも着手していく。

 最近、若い従業員から「家族との楽しい思い出があるんです。だからここで働きたいと思った」と聞かされた。「とてもうれしかったですね。これからも地域社会、お客様にご満足いただき、従業員にも選ばれる企業を目指していきます」と情笑夢元(じょうしょうむげん)(同社のスローガン)を誓った。