ヤマト運輸(株) 栃木主管支店長 鶴 貴裕氏 

チーム力で速く、正確に

 宅配最大手のヤマト運輸は、「働き方改革」を経営の中心に据え、全社的に事業構造改革に取り組んでいる。昨年4月に着任した栃木主管支店長も、初めて迎える新年の抱負として「社員がいきいきと働ける労働環境の整備」を真っ先に挙げた。

 「ドライバーがお客様と接する時間を多くもてるよう、さまざまな取り組みをしています。一時的にご迷惑をおかけするかもしれませんが、働き方改革を通し、効率的な配送、サービスの質の向上につなげたいと考えています」

 具体的には、ドライバーの出退勤時間の厳守を徹底する一方、迅速でスムーズな出発のために荷物の仕分け担当を増員し、荷崩れなどの防止態勢を強化。また、ITを活用し、熟練ドライバーに集中しがちな配達ルートや顧客に関する情報をデータで一元管理し、各ドライバーの携帯端末に指示できるなどの社内の情報システムを積極活用している。これにより新人ドライバーでも効率的な配達が可能で、「熟練ドライバー頼み」の脱却にもつながっているという。「個人ではなく、チームワークの力で速く、そして正確にお届けするということです」

 栃木主管支店で2001年から03年までターミナル責任者として勤務した経験があり「離れたくないと思ったほど栃木が好き。久しぶりに帰って来られてうれしいですね」と笑顔になる。県内にはヤマト運輸のセンターが55カ所あり、朝に預かった荷物(締切時間は各店舗による)なら関東1都7県(山梨県含む)のどこでも当日配達できることを挙げ、「朝採りのイチゴなど栃木の新鮮なものをコストをかけずにスピード輸送できるプラットフォームとしてご活用いただければ」とPRする。さらに、15年に県と締結した包括的連携協定の運用についても「独り暮らしの高齢者の方が増えているので、きめ細かく、地域に密着したネットワークを活用して生活支援に貢献していきたいですね」と意欲的だ。