サッポロビール(株) 執行役員関信越本部長 岩崎智史氏

県民に愛されるビールを

 1970年代、世界的映画俳優故・三船敏郎(みふねとしろう)さんをキャラクターに起用したCMのコピー「男は黙ってサッポロビール」は、三船さんのキャラクターもあり、強烈な印象を残した。2010年から妻夫木聡(つまぶきさとし)さんを起用した「サッポロ生ビール黒ラベル」のCM「大人エレベーターシリーズ」も味わい深く好評だ。

 17年から20年までの中期経営計画のテーマは「突き抜ける!」。このテーマに基づいて今年も基軸のビールブランドの強化を推し進める。誕生から41年目の「黒ラベル」は15年から毎年、前年の売り上げを更新し続けている。特に缶が好調で、17年も前年比二桁増の売り上げ。管轄する関東信越エリアで全国平均を上回る売り上げを達成した。

 那須高原にある那須工場は17年、稼働から10年目の節目を迎えたのを記念して、黒ラベル「那須工場10周年記念缶」と「東武鉄道SL大樹缶」を限定発売した。「ヱビス」ブランドでは17年に発売した初のホワイトビール「華みやび」も好調だ。「18年も奇をてらうことなく、地道に続けていきます」と語る。

 近年、若い世代を中心に「家飲み」が浸透しつつある。仕事帰りに一杯、という機会は減りつつある現代社会。「缶ビールの売れ行きは好調ですが、飲食店で飲む人も増えているんです。飲食店向けの樽生などおいしいビールをおいしい状態で提供したいですね。また、第2の柱であるワイン、成長著しいチューハイにも力を入れていきます」と言う。

 17年の税制改革大綱の中でビール類の税額一本化が決定、改正酒税法が成立した。20年度から26年度まで段階的にビールは減税となる。業界が大きな変化の波にさらされることになるが、「変化はチャンス。どう対応していくかが問われることになるでしょう」とポジティブに受け止めている。18年は「栃木県の人に一番愛されるビール会社を目指します」と抱負を語った。